可成り良い状態の高性能2バンド　ソニー　ICF-S3

68年に出されたザ感度シリーズの2バンドモデルでとても素性の良いモデルです。
ソニーはこの頃からラジオ製造にはついては関連の十和田オーディオに任せていた可能性があり、このラジオでもそれまでのソニーのモデルには無い十和田に特徴的な造りが散見されます。但し、これは小生の推測で、今のところソニーと十和田のでは関係が時系列的にどうだったか確証は有りません。
そう推測する一つのポイントはスピーカーの固定方法で、ザ感度シリーズでは少し太めのピアノ線の張力で固定する方法をとって居ます。
この方式はガタが少なく、取り付け、取り外しが比較的容易いのが長所ですが、プラスチックの留め具部分が折れてしまうと修理が困難です。
その他にこのシリーズの弱点はスライド式ボリュームで、経年劣化でガリが出易い事の他に、基板を外して前面のスライドノブに嵌め合わすのが難しい。かと言ってノブは外側からは外れないので、良く嵌め合わす部分を折ってしまいます。
まあ、このシリーズも20台以上扱ったので直し方は分かりましたが。
ラジオとしては感度が良く、スピーカーも余裕が有って良い音で鳴ります。
感度が良すぎて周囲の雑音を拾い易く、昨今の様にPCやスマホ、Bluetooth関連の機器の中に入るとどうしても雑音が出ます。
因みに別途出品中のソニー ICF-4350は割に雑音には強く、感度が良すぎるのもマイナスがあるのかもしれません。
この個体はスピーカーグリルにサビが出て居ましたが、金ブラシで錆を落とし、ガンメタルをスプレーしました。すこーし暗めの色調ですが、シルバーよりもオリジナルの感じに近いと思います。
多少のキズや、使用跡はありますが、全体的には綺麗です。
アンテナもオリジナル。但しアンテナ受けてに一部折損があります。
電池付き。
中華製汎用アダプターは￥1500アップで追加出来ます。

商品の情報